C型肝炎のインターフェロン治療を行う場合、どれほどの治療期間と費用が必要になるのでしょうか。
C型肝炎のインターフェロン治療を行う上で気になるのが、時間とお金の負担。どれくらいの費用が必要で、それがどれくらいの期間続くのでしょうか。
インターフェロン治療を受ける前に、負担の心構えが必要かもしれません。治療が始まってから驚かないように、治療期間と費用の概要を知っておきましょう。
厚生労働省のC型肝炎治療のガイドラインによれば、体内のウイルス量と、ウイルスの遺伝子型に応じて、次のような治療期間が定められています。
ジェノタイプ1 | ジェノタイプ2 | |
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高ウイルス量 | ペグイントロン+レベトール(24週) テラビック(12週) |
ペグイントロン+レベトール併用(24週) IFNβ+レベトール(24週) |
低ウイルス量 | IFN単独療法(24週) ペガシス単独療法(24~48週) |
IFN単独療法(8~24週) ペガシス単独療法(24~48週) |
保険適用内での治療は、このようなスケジュールで行われます。ただし、これらの治療で十分な効果が得られず、条件が整った場合にのみ、2回目のインターフェロン治療が認められます。
治療法によって、費用は大きく変わります。
たとえば、インターフェロンαを週に3回投与する場合は、年間に35万円ほどの費用がかかります。また、週1回の投与で済むペグインターフェロンの場合、リバビリンという薬との併用で年間100万円ほどが必要です。高額療養費補助制度を利用しても、60万円ほどがかかります。
治療が進み、ウイルスが減少すれば、検査が減って医療費も減少していきます。長い目で見れば、効果的な治療法で早くウイルスを退治するのがベストです。
ただ、治療費は決して小さい負担ではありません。治療を持続できる、無理のない方法を選びましょう。