C型肝炎の治療法の主流とも言える、インターフェロン治療について解説しています。
インターフェロン治療は、C型肝炎を治療する上でまず検討される治療法です。ウイルスの種類によって相性がありますが、肝炎ウイルスを排除するためには欠かせない方法です。
インターフェロンは、1954年に日本で「ウイルス干渉因子」として発見されたもの。1957年にはイギリスで、抗体ではなく、ウイルスの増殖を抑制する因子として確認され、Interferenceと命名されたものです。
いまでは悪性腫瘍に効果があることもわかり、抗がん剤としても使用されます。
インターフェロンは、かつては非常に高価なものでした。しかし、現在では遺伝子操作により細菌や培養細胞を使って、大量生産ができるようになりました。
また、副作用が軽くなったり、注射の回数が少なくて済むペグインターフェロンが開発されたりと、現在でも治療法の改良が進んでいます。
いまはインターフェロン治療の効果が出なくても、将来はより強力なインターフェロン治療が受けられる可能性があります。