わかりやすいC型肝炎の治療なび

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C型肝炎を治療するための最新情報ガイド

懸念される合併症

C型肝炎の症状や、後にあらわれる肝硬変・肝臓がんなどの合併症に関する情報をまとめました。

C型肝炎の症状・合併症とは

C型肝炎には、感染してもすぐにはそれが自覚できないという怖さがあります。そして、もっと恐ろしいのはC型肝炎が引き起こす合併症です。

ここでは、C型肝炎の症状や合併症を解説していきます。

自覚症状がない恐ろしさ

C型肝炎が怖いのは、自覚症状がないこと。肝臓は「沈黙の臓器」と言われますが、C型肝炎も自分で発見するのが非常に難しいのです。

かろうじて「だるい」「疲れやすい」「食欲がない」と感じることがありますが、それが肝炎だとは気付きませんよね。血液検査を受けて、初めて感染がわかることは多々あります。

1989年以前に輸血を受けたり、血液製剤を使った治療を受けた経験がある方は、C型肝炎のウイルスが体内に存在している可能性があります。ウイルスに感染しているリスクが少しでもあれば、血液検査を受けるべきです。

肝硬変・肝臓がんなどの合併症について

自覚症状がないまま病気が進行すると、合併症が起こります。合併症には、肝硬変、そして肝臓がんが挙げられます。

肝硬変の症状

肝硬変は、慢性肝不全が進行して引き起こされます。肝細胞が死滅して繊維組織に置き換えられることによって、文字通り、肝臓が硬く変化していくのです。
これによって肝機能が低下すると肝臓が小さくなり、表面に凹凸が出来てしまいます。

肝硬変の症状には、以下のようなものが挙げられます。

  • 黄疸が出る
  • 手のひらが赤くなる
  • むくみやすい
  • 足がつる
  • 出血しやすい、また止まりにくくなる
  • 顔の血管が浮き出る
  • 尿が濃くなる
  • 脱力感や倦怠感
  • 食欲がなくなる
  • お腹が膨らんでくる
  • 体重の減少

以前は飲酒によるアルコールの摂取が原因で肝硬変になると考えられていました。しかし、原因の約70%は、ウイルス性の慢性肝炎が進行することで発症することが分かってきました。
また、アルコール性よりもウイルス性の肝硬変のほうが、自覚症状が特にないまま進行していることが多いのだとか。そのため、上記のような見た目に現れる症状が出てから、初めて肝臓の異常に気づくこともあるようです。
肝硬変は、さらに進行すると腹水や皮下出血、黄疸になったり、吐血、肝臓がん、食道静脈瘤の破裂や肝性脳症といった命にかかわる症状を引き起こします。

かつては不治の病と言われていた肝硬変ですが、栄養療法の進歩によって治療後に体調が改善されたり、生存率が上がったという報告もあります。しかし、症状が深刻にならないためにも、早期発見が出来るにこしたことはないでしょう。

肝臓がんの症状

肝臓がんの原因として約90%が感染によるB型・C型肝炎ウイルスによるものです。なかでも、C型肝炎ウイルスが主な原因となっています。
C型肝炎ウイルスに感染すると慢性肝炎になり、脂肪肝を合併、肝硬変の症状が現れて最悪の場合、肝臓がんに至ります。肝臓がんになるまでにおよそ30年かかるそうです。
悪化するまで自覚症状がほとんどないので、肝硬変の治療中に検査で肝臓がんが見つかるというケースが多く見られます。

肝臓がんの症状には、以下のようなものが挙げられます。

  • 上腹部にしこりがある
  • 黄疸が出る
  • 原因不明の発熱

肝硬変などの治療中にがんが見つかる例がほとんどですが、このような症状が出て初めて、やっと肝臓がんが見つかることもあります。それくらい、肝臓は沈黙の臓器なのです。
また、がんが進行していくと、以下のような症状もあります。

  • 腹水が溜まる
  • 下血や吐血がある
  • 激しい腹痛やショック

これらの症状が出た場合は、緊急処置が必要となります。

C型肝炎の段階では生活に不自由を感じていなくても、そのまま放置すれば、高い確率で体を壊してしまう恐れも。肝炎または肝硬変と診断された場合は、必ず腫瘍マーカーや超音波検査を定期的に受け、がんへの進行がないかどうかを確認することが大切です。
肝臓がんは、早期発見、早期治療が求められる、重大な病気だということを理解しておきましょう。

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